スピリチュアル・エッセイ 2004 - #03




私は、瑠花。
ヒプノで出会った、ある人生の物語


そこは石畳の上。この前ここに来た時も、素足で、1人ぼっちで、この広場に立ってたんだっけ。あの時ボクはストリート・キッドだった。
あ、ちがう。足元は石畳。だけど広場じゃなくて、お城のてっぺんだ。ボクは素足じゃない。キレイな服、着てる。あれ、ボクは…ボクは外の世界に憧れる王子さま…だったんだね?
名前?…思いだせないよ。でもRで始まる名前。。。
お兄ちゃんを慕ってた。実の兄弟じゃなくて、外の世界とお城を自由に行き来してる人。ボクにフェンシングを教えた人。お兄ちゃんの自由でワルな雰囲気に憧れていた。
ある時、お兄ちゃんに連れられ、お城を抜け出した。そして二度と戻らなかった。夜の森を抜け、村に着いた時、お兄ちゃんとはぐれた。お兄ちゃんの消息は、知らない。

ボクは、アルティザン(職人)の親方に拾われた。親方には正体がバレなかったと思っていたが、もしかしたら知ってて匿ってくれたのかもしれない。親方のマネするうちに、色とりどりのガラスや宝石をちりばめたオブジェを作ることを覚えた。
ボクは才能があったらしい。ある時、ボク指名で、お城のオーナメントを作る仕事が来た。そう、ボクが捨てた、あのお城。ボクは戻りたくなかった。それに、親方の奥さんに、許されない片思いをしていた。え?…その女性、今生の、瑠花のママだ!

ボクは再び逃げた。そして森にひそんだ。

20代になっていた。もうボクって年齢じゃないよね。
私は、森で、少し年下の青年に出会う。青年は森で生きることに長け、私に植物や動物と心を通わせることを教えた。私は彼と2人で数年を森で過ごす。あれ?…彼って、今生では、男女関係抜きでホンネで語り合える、瑠花の異性の親友じゃん!

やがて30代に差しかかった私は、村の、半分くらいの年齢の美少女に恋をした。少女と暮らしたくて、私は村へと戻った。少女は私を男性として愛してくれた。なのに女性の愛し方を知らなかった私は、少女を傷つけ、少女は悲しみの中で、他の男性と結婚した。
失意の私を救ったのは、母親ほどの年齢の、薬草を煎じ魔法を使う女性。親しみを込めて<魔女さま>と呼ぼう。
彼女は私に、人を愛することと、癒すことを教えた。年上の彼女は先に世を去るが、私は村人に愛され、村人を癒し、初めて社会の中で生きる。

やがて年老いて迎えた最後の時、私は嘆き悲しむ村人に囲まれ、生まれて、生きてきた喜びに包まれた。
その瞬間、瑠花は、なんとも言えない甘くて切ない悲しみで涙があふれた。思わず、つぶやいた。「幸せ。」 後で、ヒプノのセラピストの方に言われたよ。「死の瞬間、幸せって言って泣いたの、アナタが初めてだわ!」って。
そしてセラピストのリードで、宇宙に召されていく過去世の私を、魔女さまが迎えに来て、2人共若くなって抱き合って昇っていくのを見た。
その時、セラピストさんに聞かれた。「彼女とは、今世で、もう出会ってますか?」
「いいえ、まだ出会ってません。・・・ウソッ。彼女、生まれた時から、私の守護霊。ずっと一緒です!」

* * *

レイキ・ティーチャーになろうと決心したのは、この日のセッションに背中を押されてのことだった。
そしてセッションの翌朝、魔女さまと繋がっている喜びにひたっていたら、メッセージが下りてきた。「彼の名前はルカ。だからヒーラー名は、彼からいただきなさい。フラワーエッセンスも勉強しなさい。<花>の文字を入れなさい。」

これが、<瑠花>の、誕生の物語。

* * *

ところで、あなたは前世って、信じますか?
瑠花はね、信じるとか信じないとかより、もっと大切なことを、この時のヒプノのセッションで得ることができたよ。
それは、ヒプノは、潜在意識の中に蓄積されている数えきれないほどの情報から、今の自分が何かを決断するのに必要なヒントを、物語として見せてくれるものなんだって。
前世を信じるか、信じないか。それは、あなたの自由です。
でも、これだけは、信じてみる価値があると思う。ヒプノのセッションは、今のあなたが最も求めていた何かを教えてくれるってことを。
だから、前世を信じないあなたも、もし進む道を見失った時は、ぜひ、ヒプノ、受けてみてください。信頼してる他の誰かのアドバイズより、あなた自身の潜在意識からのアドバイズなら、もっと信頼できるでしょ?
2004年7月3日



註:ヒプノとは、ヒプノ・セラピー(退行睡眠療法)の略で、ヒプノとは、ヒプノ・セラピー(退行睡眠療法)の略で、このエッセイで瑠花がご紹介した<過去世退行>と、インナーチャイルドで知られる<幼児期退行>などがあります。
このエッセイは、ヒプノ・セッションで出会った私の過去世の物語です。